「硫黄島からの手紙」を見てまいりました。
「父親達の星条旗」を見たときよりも、私が日本人であるからかもしれませんが、あとからあとからじわーっと染み入る映画となっていました。
主演は渡辺謙が演じる「栗林中将」ですが、彼の胸についたたくさんの勲章が空しく、意味の無いものに見え、パン屋さんだった二宮和也演じる「西郷」と、憲兵隊をくびになった、加瀬亮演じる「清水」この二人の無名兵士が中心になってるように思いました。この二人の演技は静かに感動しました。
先週だったかドラマで見た「戦場の郵便配達」で、この島には、兵士ではなく、食料を作るために配属されていた中学生がいたこと、その子達が、二人に一つの手榴弾をあてがわれ、自決した事、映画でもキャスティングされていた、市丸少将が、死ぬ前にルーズベルト大統領に、手紙をしたため、その手紙が今でもアメリカに保存されている事を知りました。また、正直興味がなかったとはいえ、このような事実を知らなかったというのは日本人として少し哀しい気もします。
人間はいろんなところに所属しているわけですが、個として生きることの難しさを改めて提示し、彼がいつも問うている、善と悪だけで語られない部分をクリントイーストウッドが教えてくれているような気がします。
人はみんな母親から生まれ、家族が家族を思い、戦争が、その家族の思いを悲しみの中に入れることは間違いないでしょう、それは勝った国、負けた国に共通する思いで、その思いを強く認識する事が大切なんだと感じました。
世の中にはいろんな考え方の人がいて、それもどの国にも共通する事、個としての自分を忘れずにいることは簡単そうで、すごく難しいことだと・・・私自身の個ってなんだ?と不思議な気分になるのでした。人間は人も殺せるし、介抱もできる。。。ということでしょうか・・・
クリントイーストウッドってやっぱりすごい!!!次はどんな映画?と楽しみになります。この映画はアメリカですでにたくさんの賞を受賞しているのは、嬉しい反面、日本人には作れない映画だったのかなぁ~と遠くをみつめてしまいます。
いろんなHPを見て、クリントイーストウッドのインタビューや出演者のコメントを読みましたが、日本の出演者も意見を述べ、それが取り入れられてたり、気がついたら撮影されていた・・・というエピソードにも感激してしまう私です。
今年は「手紙」という言葉に縁がありました。
年賀状を書く季節となりました。手書きの言葉を添えて出したいと思うのでした。
あぁ~ 二宮君の表情が・・・今でも目に浮かびます。
最近のコメント