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2006/11/09

「王妃マリーアントワネット」 遠藤周作

外国のお話を読まない私ですが、来週この「王妃マリーアントワネット」が原作のミュージカルを見に行くので、興味深く、また大げさに言うと、厳粛な気持ちで読みました。

王妃マリーアントワネットと対比されて描かれる、同じ年で、孤児で不遇のマルグリットの描写がある意味生き生きと、また寂しげに描かれているので、今度のミュージカルも、このマルグリットがどのような存在になっているかが楽しみです。

以下好き放題書いてます。

   
二人の女性にとっての「善と悪」 これがまったく違った方向にあり、育った環境で、善とは?悪とは?がまったく正反対に成り得る恐ろしさ、その存在だけで、人が悪の象徴になってしまう恐ろしさ、生きるために盗むのがどうして悪なのかと悩むことなくただおもう人間、人をだます事が正しい事になる恐ろしさ、真面目に生きていた人が、結果的に人を殺してしまうという事、仕事だからとはいえ、代々処刑をしている人・・・人間はかくも優しく、残酷なのだと思い知らされる小説でした。

遠藤周作さんのマリーアントワネットがミュージカルの原作に選ばれたのは、このマルグリットの存在が多いと思われます。そして、修道女アニエス 彼女の変化にも遠藤周作さん自信の心の変化?迷いが投影されてるような気がします。

来年は米映画「マリーアントワネット」も製作されるようで、こちらも楽しみです。

この時代のことを詳しく知ってるわけではありませんし、今まで興味を持った事も無いのですが、この本を読んでいて、今と何ら変わらない、人間というのはいろんな種類がいて、同じような事を繰り返してるんだと・・・

大切なことに気がついたとき、そこに死が待っていたり、孤独が待っていたりすることがいいのか悪いのか・・・

傷ついても、何かに気付くことによって、新しい自分を築き上げて、たとえ死を通してでも生きていかないといけないのですね。

ミュージカルを見た後、再読したいと思います。

たくさんのブログでミュージカル「マリーアントワネット」の記事が出ていて、読みたくって仕方が無いんだけれど、評判は知らずに見に行きたいと、大人しくしてる私です、、、。

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コメント

私も読み始めたのですが、こんな時期と重なってしまって、憂鬱で先へ進めなくなってしまいました。今は棚上げです。
私は宝塚の「ベルバラ」けっこう好きです。そのイメージが、ドーンとあって、どうなんでしょう。

投稿: nyankai | 2006/11/10 00:00

nyankaiさん

この物語はベルバラのように 華やかではなく
重いですものね・・
確かに 今のnyankaiさんは読まないほうがいいかも・・・
芋たこなんきん みたいな人情話がいいですよね(^^ゞ

投稿: Tomoko | 2006/11/10 08:47

こんにちは。
遠藤周作氏の「王妃マリー・アントワネット」は、特にマルグリットの心情の変化で宗教色が出ているような気がします。
ミュージカルMAをご覧になる時は、原作を一旦全部忘れた方がよいかもしれません。
マリーアントワネットの映画楽しみですね。
やはり欧米のものは欧米人が演じるのが一番伝わってくるような気がします。文化的宗教的背景が日本とは全く違うので。

投稿: gambie-cat | 2006/11/11 11:06

gambie-catさん

全部忘れたほうが良い・・・そうですか
そうじゃないとミュージカルは無理なのかもしれませんね
遠藤周作さんの原作が損なわれていないよう祈っています。

マルグリットとアニエスの存在が大きいですよね。

>やはり欧米のものは欧米人が演じるのが一番伝わってくるような気がします。文化的宗教的背景が日本とは全く違うので。

このお言葉・・・深いですね
日本発のミュージカルとしてだいじょぶでしょうか???
私は17日に見に行くので、そのあとたくさんお話ししましょうね!

投稿: Tomoko | 2006/11/11 19:46

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